あ、暑すぎる。
こんな日に読むとしたら、なんの絵本だろ・・・
回らない頭で考えていたら、 記憶の底に沈んでいた絵本が、「ぷくん」と浮かんできた。
『ねずみおことわり』(福音館書店 絶版)。
そうそう。暑い絵本だった。
ギラギラと照るオレンジ色の空に、焦げ茶色に焼けた子どもたち。
プールに入りたいねずみたちが、あれこれ知恵をしぼる話。
大好きだったのは、 入場券の代わりの「びーだま」と、手縫いでこさえる「水泳ぱんつ」のページ。
そして、爽快な結末。 ねずみを断り続けた意地悪なお兄さんにも、 「へ、へーんだ」と鼻を明かしてやった気分になる。さっぱり。
初めて読んでもらったのは、2歳の夏だったろう。
これは兄が幼稚園でもらってきた「こどものとも」で、 わたしの絵本ではないのが、くやしかった。
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